第105章

御影家の門が、ついに久世哲哉へと開かれた。

久世哲哉は護衛に先導され、御影家の敷地へ足を踏み入れる。背筋を固くし、表情は引き締まったまま。眉間には、対人の場で身についた慎重さが癖のように滲んでいた。

「久世様。奥様より、貴賓としてお迎えするよう申しつかっております」

「どうぞ、こちらへ」

「初音奥様と旦那様は、ただいまお茶会にてお客様をおもてなし中でございます」

「すでに初音奥様へはお知らせしております。まもなくこちらへお越しになります」

門前での冷ややかな厳格さは影を潜め、護衛たちはにこやかに御影家のこと、そして現在のお茶会の様子を説明しはじめた。

茶会は風雅――誰でも入れる...

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